論文

【論文の査読とは?】査読の流れや期間などを徹底解説!!

どーもー!!ナツです!!
今日はどうしたのー?

論文を投稿して1か月くらい経つんだけど、全く音沙汰なくて…。大丈夫かなぁ?

初めて論文を投稿して雑誌から返事が来るまではとてもドキドキしますよね。
 
投稿した論文に関しては今は出来ることが何もないし、ただ返事を待つまでの時間はとてもヤキモキするものだと思います。
 
あまりに返事が遅いと「忘れられてるのかな?」、「論文に不備があったのかな?」と不安だけが大きくなっていってしまう気持ちも分かります。
 
論文を投稿してから実際に返事が来るまでには査読という専門家による審査が入ります。
 
僕は論文を査読されたことも、査読したこともありますが未だに査読されるときには不安の方が大きいような気がします。
 
この記事ではこれから論文を投稿しようとしている人、現在投稿している人に向けて、査読の流れや期間、査読の結果などを簡単に解説していきます。
 
この記事を読めば、査読の大まかな流れが理解できるので査読に対する不安は軽減されますし、査読の流れを知ることで投稿する際の対策にもなると思います。
 
また、このブログでは論文の投稿先の決め方序論の書き方なども解説していますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
 
それでは解説していきます。
  • 投稿した論文の返事がなくて不安な人
  • 初めての論文投稿で査読のことを知りたい人
  • 査読の流れや査読にかかる期間を知りたい人

査読とは

査読とは論文を雑誌に投稿したときに、同じ分野の研究者から雑誌に掲載してよいかを審査してもらうシステムのことです。
 
通常、投稿された論文はまず編集者がチェックを行い、投稿者のチェックをクリアした論文が査読者へと回されます。
 
査読で審査されるのは
 
  • 研究の論調は正しいか
  • 研究が正しい手法で行われているか
  • 新規性はあるか
  • 雑誌に掲載するだけの価値はあるか
などです。
 
日本では査読者2名による査読が一般的ですが、3名以上の場合もあります。
 
また、査読者2名で意見が別れたときに第3査読者が介入する場合もあります。

査読の流れ

大まかな査読の流れは
 
  1. 投稿論文の受理
  2. 編集者によるチェック
  3. 査読者による論文審査
  4. 結果の返送
 
となります。
 
結果が返送されてきたら、その結果に合わせて対応していくようになります。

査読にかかる期間

査読にかかる期間はその雑誌次第といったところが大きいですが、通常は1か月~3か月程度で結果が返ってくることが多いように思います。
 
ただ、編集者チェックで掲載不可とされた場合は1週間~2週間で返ってくることもあります。
 
査読は1回で終わりということはほとんどなく、平均して3回くらいはやり取りをするので、査読をしている期間は合計して6か月~9か月くらいかなと思います。

査読結果の種類

査読結果には
 
  • 採択
  • 修正後採択
  • 修正後再査読
  • 掲載不可

があります。それぞれ詳しく解説していきます。

採択

採択の場合は、なにも修正なく、投稿した原稿で雑誌に掲載されます。
 
研究者としてこれほど嬉しい瞬間はなく、自分の頑張りが報われたと感じる瞬間だと思います。
 
ただ、1発で採択となることはほぼ間違いなくないと思いますのであしからず。
 
何度も修正をして採択を勝ち取るのが目標となりますね。

修正後採択

修正後採択の場合は、指摘されたごく軽微な修正を行えば採択されます。
 
論文体裁や誤字脱字などの修正の場合が多いので、言われた通りに修正して再度投稿しましょう。
 
こちらはほぼ採択みたいなものなので、1発で修正後採択になる可能性もかなり低いと思います。

修正後再査読

査読結果として返ってくるもののほとんどがこの修正後再査読か次に説明する掲載不可だと思います。
 
修正後再査読はその名の通り、論文を修正した後、再度査読されることです。
 
論文の内容や論調、統計手法から考察に至るまで幅広く修正を求められます。
 
査読者はかなり丁寧にコメントをくれていると思いますので、一つ一つをしっかりと読み込んで丁寧に修正を行いましょう。
 
面倒だと感じてしまう人もいるかもしれませんが、自分では気づけなかったことを指摘してもらえる貴重な機会ですし、何より掲載される可能性が出てきたことを喜びましょう。
 
ちなみに論文の査読はする人もされる人も分からないようにして行われるのが一般的です。

掲載不可

掲載不可はこの雑誌には掲載しませんという返事です。
 
この場合は修正や対応する機会もなく、その雑誌に投稿することを諦めるしかありません。
 
再度その雑誌に投稿する場合は、新規投稿扱いとなりますが、雑誌に載ることのできる可能性は低くなってしまいます。
 
掲載不可の理由は様々ですが、論文が雑誌のテーマに合っていないことや研究自体の新規性や方法に問題があること、論文体裁が雑誌の投稿規定に沿っていないことなどが考えられます。
 
掲載不可には編集者のチェックの時点で掲載不可とされる場合と査読者から掲載不可とされる場合があります。
 
編集者からの掲載不可の場合の多くは投稿規定を満たせていない場合が多いと思います。
 
掲載不可の理由はあまり詳細に教えてはくれないので、自分で投稿規定を再確認し、なぜ掲載不可なのかを考える必要があります。
 
一方で、査読者からの掲載不可の場合は査読者がその理由を丁寧に教えてくれます。
 
修正して再度その雑誌に投稿するにしろ、ほかの雑誌に投稿するにしろそのコメントは大切にして、しっかりと再考していきましょう。

 
掲載不可は結構ショックだと思いますが割とあります。
 
僕は3つの雑誌に掲載不可をされたことがありますが、あきらめずに修正した結果、4つ目の雑誌で掲載までこぎつけたことがあります。
 
気持ちの切り替えも大切ですよ。

まとめ

  • 査読とは同じ分野の研究者からに論文を審査してもらうシステム
  • 査読にかかる期間は1か月~3か月程度
  • 査読結果には「採択」「修正後採択」「修正後再査読」「掲載不可」がある
いかがだったでしょうか。
 
今回は論文の査読についてその流れや期間などを解説しました。
 
なかなか返事が来なくて不安な人や査読結果について困っている人の手助けになってれば嬉しく思います。
 
査読は研究者にとっては悩みの種となりやすいですが、粘り強く対応して楽しい研究ライフを送りましょう。
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