論文

【論文の書き方】「はじめに」の構成と書き方を分かりやすく解説!!

どーもー!!ナツです!!
今日はどうしたのー?

論文を書き始めたんだけど「はじめに」が全然書けなくて・・・
何を書いたらいいの??

卒業論文や初めての論文執筆では論文に何をどう書いていいのかわからず、全く筆が進まない。

書いては消してを繰り返して頭を抱えている人も多いと思います。

特に「はじめに」の項目では、どんなことを書いて良いのか、どういう構成で書いていいのか分からなくて自分で読んでも文章がめちゃくちゃだなって感じて途方に暮れるなんてこともしばしば。

私自身、何本も論文を書いていますが未だに「はじめに」を書くのが一番苦手かもしれないと感じています。

しかし、「はじめに」の書き方、構成には大まかな型があり、その型に沿って書いていくと自然に分かりやすい文章になっていくものです。

この記事では、論文執筆に困っている人に向けて、特に「はじめに」に焦点を当てて書き方や構成を解説していきます。

この記事を読めば、「はじめに」の書き方の型を理解することが出来、その型に当てはめながら書くことでスムーズに論文を書くことが出来るようになります。

論文執筆に困っている人はぜひ最後まで読んでいってください。

それでは解説していきます。

【論文の読み方】論文の種類とその特徴を分かりやすく解説!! 研究者と論文には切っても切れない強い繋がりが存在します。 何種類もの学会に所属して新しい学術誌が来れば一通り目を通すし、ひとた...

「はじめに」の構成

「はじめに」の書き方には一定の型があります。
 
この型を研究者全員が意識しながら書いているとは思いませんが、多くの論文はこの型通りに書かれている場合が多いように感じます。
 
実際にいくつか論文を読んでみればわかると思いますが、型通りに書かれている序論はやっぱり読みやすいし、理解もしやすいですね。
 
その型とは以下のようになります。
 
  1. 自身の研究分野で広く一般的であることを説明していく
  2. より専門的に自分の研究分野の理論を展開していく
  3. 現状の問題を解決するための方法論について説明する
  4. 自分の研究の目的を明確にする
  5. 研究の意義を説明する
一つ一つ見ていきましょう。

自身の研究分野で広く一般的であることを説明していく

まず、第一に導入として自分の研究分野に関する広く一般的なことを説明していきます。
 
日本で発表する論文であれば日本規模、海外で発表する論文であれば世界規模で良いと思います。
 
論文を読んでくれる人すべてが自分の研究分野のエキスパートとは限らないので、いきなり専門的な話をしてもとっつきにくい印象を持たれてしまいます。
 
そのため、まずは下手すると一般の人でも知っているようなことをデータとともに説明していきましょう。
 
この時は公的機関のデータを引用すると良いと思います。
 
例えば、医療系であれば厚生労働省のデータを引用する、IT系であればこれまでのITの歴史やその政策などを説明していきましょう。
 
私は医療系の研究を行っているので、厚生労働省のデータには大変お世話になっています。
 
この時大切なのは、自分の研究テーマに不自然でないように繋げていくことです。
 
この後は、より自身の研究テーマについて詳しく論じていきます。
 
それに全く繋がらないようなことを書いても仕方がありませんので、自分の研究テーマにあった一般的な事柄をよく考えて論じていきましょう。

より専門的に自分の研究分野の理論を展開していく

次により専門的に自分の研究分野の背景を説明していきます。
 
ここからはしっかりと専門的なことを自分の研究テーマの先行研究を参照して書いていきます。
 
この時、何を書くかというと、現状何がどこまで明らかになっていて、逆に何が分かっていないのかです。
 
そして、そのことによりどんな問題が起きているのかについても説明しましょう。
 
こうすることにより、自分の研究の新規性や価値を読者に分かってもらうことが出来ますし、この論文を読むことで何が解決するのかも同時に読者に提示することが出来ます。
 
この時はしっかりと先行研究を引用する必要があるので、事前のリサーチの際に論文をExcelなどにまとめておくとかなり捗ると思いますよ。
【論文の探し方】研究に必須な文献収集スキルを徹底伝授!! 研究では、論文を読むということは欠かせない作業です。   研究をするために、論文を書くために数十本、数百本もの論文を読まなけ...

現状の問題を解決するための方法論について説明する

続いて、先ほど書いた未解決の問題を解決に導くための方法論について説明していきます。
 
具体的な方法を書くのではありません。
 
解決するためにはどんなことを調べていく必要があるのか、何が明らかになる必要があるのかを論じていきます。
 
方法の予告みたいなものですね。
 
詳しくは方法の項目で書いていくので、ざっくりとした大枠だけを説明するイメージで良いともいます。
 
これに関しては書いてない論文もありますし、実際になくても良いと思いますが、あると研究の説得力が増します。

自分の研究の目的を明確にする

ここでは自分研究の目的を端的に説明していきます。
 
長い文章は必要ありません。出来るだけシンプルに研究の目的を伝える必要があります。
 
何を明らかにするためにどんなことを行うのか、研究のゴールとその方法を分かりやすく書きましょう。

研究の意義を説明する

最後に自分の研究の意義をアピールしていきましょう。
 
この研究の目的が達成されることでどんな良いことがあるのか、そしてその後にどのような発展が期待されるのかを最後に読者に伝えます。
 
そうすることで自分の研究が如何にして世の中の役に立つのかが理解され、研究の重要性をアピールすることが出来ます。

まとめ

【はじめにの構成】

  1. 自身の研究分野で広く一般的であることを説明していく
  2. より専門的に自分の研究分野の理論を展開していく
  3. 現状の問題を解決するための方法論について説明する
  4. 自分の研究の目的を明確にする
  5. 研究の意義を説明する
いかがだったでしょうか。
 
この型に沿って書くことで、かなり読みやすい「はじめに」となったのではないでしょうか。
 
今回は論文の書き方として「はじめに」の構成と書き方を解説しました。
 
試しに何でも良いので論文を一つ手に取ってこの記事を見ながら読んでみてください。
 
大体このような構成になっていると思います。
 
あとはこの型を自分の研究に落とし込むだけで、自然と分かりやすい論文になると思います。
 
少しでも悩みが減ることで、研究を楽しいと思ってもらえればと思います。
RELATED POST

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA