論文

【論文の書き方】結果の書き方を具体例付きで簡単に解説します!!

どーもー!!ナツです!!
今日はどうしたのー?

論文の結果って何を書けばいいの?
ごちゃごちゃして見にくくなっちゃう

初めて論文を書くと色々なところでつまづいてしまいますよね。

その中で、「結果」が書けなくて困っている人はいませんか?

結果は自分の研究成果を示すのに欠かせませんが、上手に書かないと読者に理解してもらえなかったり、誤解を招く恐れもあります。

この記事では論文の「結果」が書けなくて困っている人に向けて、「結果」の書き方を解説していきます。

この記事を読むことで「結果」の書き方のアウトラインが理解でき、簡単に「結果」を書くことができます。

分かりやすいように具体例も示しながら解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

  • 論文の「結果」が書けなくて困っている人
  • これから論文を書こうと思っている人
  • 論文の書き方を理解したい人
また、このブログでは「はじめに」の構成や書き方「方法」の構成や書き方も解説していますので、そちらも読んでみて下さい。
 
それでは解説していきます。

結果に書くべきこと

結果の項目には研究対象と分析結果を書きます。
 
研究対象では研究対象者の人数と年齢や性別などの基本情報を正確に書きましょう。
 
また、研究に参加した対象と分析に使用した対象がきちんと区別できるように書く必要があります。
 
例えば、20人を対象に実験研究を開始したが途中で2人が研究から脱落して、最終的に18人のデータで解析した場合は、20人の標本と18人の分析対象がきちんと分かるように書きましょう。
 
例を挙げると

本研究の対象は研究同意の得られた20名(男性10名、女性10名、平均年齢31±3.8歳)であった。その内、2名が脱落サンプルとなったため、分析対象は18名(男性9名、女性9名)であり、平均年齢は30.9±2.9歳であった。

みたいな感じになります。
 
また、結果には数値や解析結果などの客観的事実のみを書き、考察や推察は書きません。
 
たまに、結果の解釈まで書いている論文を見かけますが、結果の解釈は考察で書くべき内容です。
 
結果の解釈には書いた人の主観が入ってしまうため、読者をその主観に引き込んでしまう可能性があるためです。
 
あくまで結果は読者が研究の結果のみを理解できるように簡潔に書いていきましょう。
  • 結果の項目には研究対象と分析結果を書く
  • 結果には数値や解析結果などの客観的事実のみを書く

統計項目に沿って項目分けをする

結果も項目分けを行って読者が見やすくなるように書いていきましょう。
 
項目は実施した統計ごとに分けると理解されやすいと思います。
 
例えば、ストレッチ前後での筋肉の伸張性をA筋とB筋それぞれで比較した研究の場合は「A筋に対するストレッチの効果」と「B筋に対するストレッチの効果」でそれぞれ項目を分けて記載します。
 
こうすることで読者が情報を混同することが避けられ、読みやすい論文となります。
 
これは項目数が多くなっても同じで、1つの項目では1つの結果を書くということを意識しておきましょう。
 
具体例はこんな感じです。
 
1.A筋に対するストレッチの効果
 ストレッチ前のA筋の伸張性は○○、ストレッチ後のA筋の伸張性は△△であり、対応のあるt検定で比較した結果、ストレッチ後の方が有意に伸張性が改善していた(p=0.023)。

2.B筋に対するストレッチの効果
  ストレッチ前のB筋の伸張性は××、ストレッチ後のA筋の伸張性は☆☆であり、対応のあるt検定で比較した結果、ストレッチ前後で有意な差は認められなかった(p=0.267)

それぞれの項目には1つの結果しか書かれておらず、項目分けしたことで理解がしやすくなったことが分かると思います。

  • 実施した統計ごとに項目分けを行う
  • 1つの項目では1つの結果を書く

適宜図表を入れる

統計の結果には適宜図表を入れましょう。
 
適宜と言ったのは全てに図表を入れれば良いというわけではないからです。
 
図表を入れるべきなのは、「結果の数値が多すぎて見にくいので表でまとめる」場合と「差の検定や相関などの図で表現した方が見やすい結果を示す」場合です。
 
結果の数値が1つや2つと少ない場合は本文中の表現だけで十分に伝わるので、図表まで使って表すと逆に読みづらくなってしまいます。
 
図表を入れた場合には必ず文中にどの図表を参照すべきかを記載しましょう。
 
図表で示した細かな数値は本文中で触れる必要はなくなりますので、本文もすっきりすると思います。
  • 全ての結果に図表を入れれば良いというわけではない
  • 図表を入れるべきなのは、「結果の数値が多すぎて見にくいので表でまとめる」場合と「差の検定や相関などの図で表現した方が見やすい結果を示す」場合

まとめ

  1. 結果の項目には研究対象と分析結果を書く
  2. 結果には数値や解析結果などの客観的事実のみを書く
  3. 実施した統計ごとに項目分けを行う
  4. 統計の結果には適宜図表を入れる
いかがだったでしょうか。
 
今回は論文の結果の書き方について解説を行いました。
 
「えっ!?これだけっ!?」って思った人もいるかもしれませんが、実際これだけです。
 
結果を書くことは全く難しくなく、むしろ論文を構成する項目の中で一番簡単に、手早く書くことができます。
 
「結果が書けない」という人はおそらく、書き方を知らないだけだと思いますので、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
 
あまり気負い過ぎずに、軽い気持ちで書いてみて下さい。

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