研究

【研究の始め方】研究初心者に向けて4つのステップで徹底解説!!

どーもー!!ナツです!!
今日はどうしたのー?
職場から研究を始めるように言われたんだけど、研究なんて卒論でやったきりだし、どうすれば良いのか分からないよー。

初めての研究では何から手を付けて良いのか分からず途方に暮れている人が多いと思います。

実際、研究をする必要がある人って意外と少ないと思いますが、する必要がある人にとってはものすごく高いハードルになってしまいますよね。

この記事では、初めて研究をする人、研究の進め方に困っている人に向けて、まずはデータがとれるようになるまでの研究の進め方を4つのステップで解説していきます。

ステップ1:研究テーマを決める

研究テーマ、すなわち何を研究するかを決めることはとても重要です。

現状の問題は何かを考えて、問題を解決するために何を明らかにするのかについてしっかりと考えていきましょう。

日頃、何か疑問に思ったり、知識や経験ではどうしても解決できないことはないでしょうか。

そういったものはすべてが研究テーマになりえます。

日頃から意識して、活動をしてみてください。

また、卒業研究を行う大学生や初めて研究をする医療関係の職に就いている人なんかは指導教授やバイザーがテーマを用意してくれることもあるかもしれません。

それに乗っかってしまうのも全然アリだと思います。

まず、研究に触れてみるっていうもの貴重な経験ですからね。

ただ、それはあくまで研究の骨格に過ぎません。

与えられたテーマでも具現化していくのは自分ですよ。

FINER基準

FINER基準とはリサーチクエスチョンを洗練するための要件のことです。
 
主に医療系の臨床研究などで知られている基準ですね。
 

F:Feasible = 実行可能である
I:Interesting = おもしろい/興味深い
N:Novel = 新しく独創的である
E:Ethical = 倫理的である
R:Relevant = 切実である

これらの頭文字をとって、FINER基準と呼ばれてます。
 
僕はこの中でもinterestingとNovel、Relevantが重要だと教わりました。
 
社会に寄与し、かつ新規性、喫緊性のある課題は良いリサーチクエスチョンだよってことですね。

ステップ2:関連研究について調べる


研究テーマが決まったら次は関連研究について調べていきましょう。
 
自分が研究したいテーマについて、現状は何が分かっていて、何が分かっていないのか、自分の研究がどのように寄与していくのかを調べていきます。
 
現代はインターネットだけでも十分に先行研究を調べることが出来ます。
 
この作業をしっかり行っておくと、論文を執筆する時や学会発表資料を作成する時に大いに役に立ちます。
 
Excelなどに文献レビューとしてまとめておくことをオススメします。
 
ちなみに僕が良く使う検索サイトはJ-stagePubMedです。
 
こちらのリンクから確認してみてください。

ステップ3:研究デザインを決める

研究テーマが決まって、関連研究もしっかり調べることが出来たなら、次は研究デザインを決めていきます。
 
研究デザインとは疑問を明らかにするための具体的な研究手法のことです。
 
「なにそれ?難しそう・・・」って思うかもしれませんが、研究デザインの大枠の型は決まっています。
 
型に沿って研究手法を決めていくことが出来れば、研究の開始まではあと少しです。

研究デザインの型

研究デザインの型として

  • 症例報告
  • シングルケーススタディ
  • 観察研究
  • 調査研究
  • 介入研究・実験研究
  • メタアナリシス
  • システマティックレビュー
  • 質的研究

 

などがあります。

細かい内容についてはこの記事では触れませんが、どの研究手法が最も自分の疑問を解決してくれるか検討してみましょう。

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ステップ4:研究計画書に起こす


研究テーマの選定、関連研究調査、研究デザインの選定が終われば、いよいよ最後のステップです。
 
ステップ1~ステップ3までの内容を研究計画書に起こしましょう。
 
玄人の研究者では、研究計画書を作らない方もいると思いますが、やはり研究計画書は作成するべきだと思います。
 
この理由は、研究計画書が研究の道しるべとなるためです。
 
目的地を目指す際には地図をスマートフォンなどで表示して移動しますよね。
 
もし方向が間違っていれば、地図で確認することもできます。
 
研究計画書は研究遂行のための地図、道しるべであり、自分の研究が間違った方向に行っていないかを振り返って確かめるためにとても有効です。
 
また、研究計画書も論文執筆や学会発表資料を作成する時に役立ちます。
 
研究背景などをしっかりと練りこんでいればコピペでOKなわけですからね。
 
文章化することがかなりハードルが高いと思いますが、その後の研究をスムーズにするためにも、しっかりと研究計画書は作成しておきましょう。
 

まとめ

【ステップ1:研究テーマを決める】
FINER基準を参考に、リサーチクエスチョンを洗練する

【ステップ2:関連研究について調べる】
何が分かっていて、何が分かっていないのか、自分の研究がどのように寄与していくのかを吟味する

【ステップ3:研究デザインを決める】
型に沿って研究手法を決めていく

【ステップ4:研究計画書に起こす】
研究計画書は研究の道しるべ

ここまでくれば、倫理審査申請を行ってデータ収集の開始となります。
 
しっかりと研究計画を練り上げて、楽しい研究ライフを送りましょう。
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